麻酔科医大活躍の時代が到来!

診療教授

日本大学医学部附属板橋病院手術室部長

日本大学医学部(1983年卒)

もう止められない、麻酔科医はひっぱりだこ

今、麻酔科医大活躍の時代を迎えています。その理由は、医療全体の方向性が専門性一辺倒に向かい過ぎた中で、麻酔科の領域はハードもソフトもバランスを保ちながら特に3つの分野で価値ある発展をとげてきたからです。

 

1つ目は麻酔薬、麻酔方法、麻酔管理法、生体情報モニターなどの麻酔科領域専門性のハードな分野での急速な進歩が挙げられます。その結果、体への負担が少なく、かつより安全な麻酔薬の開発、加えてピンポイントで痛みの消失が得られる超音波ガイド下神経ブロックなどが確立し周術期管理の質の向上が確実で得られています。

 

2つ目は、麻酔科医は手術室の手術麻酔管理業務を通じて、新生児から高齢者まで全ての年齢に対応もできるは全身状態・合併疾患の評価力と対応力を習得できることは麻酔科医の大きな強みになっています。専門性を希求し細分化が進む医療の中で、麻酔科医は専門性と幅広い対応力の両者を習得しているからです。また、術前・術中・術後における患者さんとの関わりから、患者さんの手術麻酔に関する不安、恐怖を受け止めながら、理解、共感、そして正しい情報提供を介して、患者さんが安心して手術麻酔に向き合えるように支援するコミュニケーション力にも長けているのです。つまり麻酔科医は手術麻酔管理を通じて、患者の身体的苦痛と精神的苦痛の対応力を兼ね備えたエキスパートです。

 

最後の3つ目は、チームリーダーとしての役割を挙げることができます。麻酔科医のミッションは言うまでもなく患者さんの安全を第1に、外科系医師に手術をしやすい環境を提供することです。安全確保には手術に関わる外科系医師、看護師、臨床工学士、薬剤師などのスタッフと情報を共有し、かつチームをまとめる麻酔科医師のリーダーシップが手術室の安全管理には必要不可欠です。今では、麻酔科のリスクマネジメントの発想と実践は、嬉しいことに病院全体のリスクマネジメントにも応用されるように発展しています。

きっと、夢中になれる分野に出会えます

手術室で育まれてきた麻酔科医の教育力、臨床力、そして研究力は、活躍の場が手術室にとどまらず、集中治療、救急医療、ペインクリニック、緩和ケア、院内・地域医療・プライマリーケア・在宅における苦痛緩和など活躍の場は年々増すばかりです。

 

日大麻酔科では、このような医療ニーズに確実に対応できる高い多様性のある麻酔科医の分野で仕事をしてみたい、将来は手術麻酔、ペインクリニック、緩和ケアなどそれぞれのエキスパートになりたい、あるいはこのような魅力ある麻酔科の分野をさらに発展させたい夢を持っている仲間を求めています。夢中になれる分野に出会えること間違いなしです。