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第5回 Anesthesia Morning Café – Professor’s Wake-Up Bibble-Babble

 

 

 

 

 

 

 

今朝は家内お手製の抹茶アンパンとスタバのアイスコーヒーでCaféオープンです。

 

 

 

本日のProfessor’s Wake-Up Bibble-Babbleは,

Bourgeois T, et al. Breathing under anesthesia. A key role for the retrotrapezoid nucleus revealed by conditional Phox2b mutant mice. Anesthesiology 2019; 130: 995-1006

です。

 

まずは呼吸のコントロールの基礎的事項を確認しました。私自身再勉強という感じでしたが、まずは手書きメモを用いて、呼吸中枢、呼吸リズムのgenerationとintegrationについて解説しました。

 

 

Important Point Here !

呼吸のリズムのgeneratorあるいはpacemakerとして、延髄腹側のpre-Bötzinger complexが推定されています。しかし異論もあり、むしろこの部分はあえぎ呼吸の中枢との見解もあります。pre-Bötzinger complexと同様に延髄腹側の呼吸グループに存在する後台形核(retrotrapezoid mucleus)が呼吸リズムの形成を担う可能性が報告されており、本研究では、マウス後台形核の遺伝子ミューテーションをすることで、ケタミン、プロポフォール、フェンタニルによる呼吸抑制、呼吸停止による死が有意に増大することを確認しました。つまり麻酔中の呼吸維持、呼吸リズムの形成には、後台形核は重要な部位であり、ここに作用しにくい麻酔薬を模索すれば、呼吸抑制による合併症が減少できることでしょう。