SENIOR RESIDENT

専門研修

専門研修の特徴

日本大学麻酔科の歴史は古く、日本で7番目に発足した伝統のある医局であり、平成 22 年に創立 50 周年を迎えました。麻酔領域だけでなく、古くからペインクリニック、痛みの方面において多くの成果をあげています。現在、板橋病院と日本大学病院の2つの大学病院と、複数の関連施設で麻酔科業務に携わっています。

 

板橋病院の特色

 

日本大学病院の特色

当院には1万件を超える豊富な症例があり、新生児から高齢者までまんべんなく、数々の麻酔症例を経験することが可能です。もちろん専門医取得に必要な症例を余裕をもって経験できます。

麻酔科医は、常に目の前の患者さんの状態を把握し、さらに執刀医のニーズやオペ室全体の状況などを考慮しながら、安全性を保持しなければいけません。そのためには、幅広い知識と確実な麻酔技術が求められるだけでなく、他科や他職種とのコミュニケーションスキルも求められます。日大麻酔科は、医局員全員が“オールマイティな麻酔科医である”ことを目標にしています。

※板橋病院、日本大学病院の合計

板橋病院、日本大学病院ともにペインクリニック学会認定研修施設です。手術麻酔領域だけでなく、古くからペインクリニック領域で多くの研究・臨床の成果をあげています。板橋病院では2015年から痛みセンターが開設され、小児から高齢者まで難治性の慢性痛の治療にあたっています。

ペインクリニック分野も専門医・認定医による指導を行っており、比較的早い学年からトリガーポイントや神経ブロックなど徐々に無理なく技術習得できるように計画しています。

専門医を取得した後、サブスペシャリティ領域の専門研修を開始することも可能です。手術麻酔のみならず、ペインクリニックや小児麻酔、心臓麻酔などのサブスペシャリティ領域の教育体制も整っています。小児の専門施設や心臓麻酔の専門施設での研修も可能です。個々の興味に合わせてスキルアップできるよう、バックアップしていきます。

 

関連医療機関

麻酔科学会指導医、専門医が主に指導を行っています。専門性の高い心臓麻酔や小児麻酔などは学外からも指導医を招き、更なる知識習得に努めています。心臓麻酔ではすでにスタンダードになった経食道エコーも JB-POT(周術期経食道心エコー)の資格者が指導を行っており、若手による勉強会も行っています。その他にも「春の会」と「秋の会」として年に2 回、学外から講師を招いて勉強会を行っています。また当科では超音波ガイド下神経ブロックを積極的に行っており、院内や他施設でも指導を行っています。

希望に応じて、ペインクリニックや緩和医療に重きを置く研修も可能です。

日本大学麻酔科のモットーは臨床、研究、教育の3要素をバランスよく学ぶこと。日々の忙しい手術麻酔の中でも、症例報告や臨床研究を忘れることなく行っています。脊髄くも膜下麻酔後の脳血流量の変化を調べた研究は、2016年の日本麻酔科学会において最優秀演題に選ばれました。その他にも、多数の論文賞、講演賞を受賞しています。

 

研究・学会

日大麻酔科の雰囲気の良さは自慢です。医局員同士の親睦を深めるため、夏はビアガーデン、冬は鍋会など食事会が開催されています。