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第12回 Anesthesia Morning Cafe – Professor’s Wake-Up Bibble-Babble

まだまだコロナ禍にあり、集合してのmorning cafe style は無理なので、ブログでの情報発信となります。

今回は少し趣向を変え、音声入りの動画ファイルを添付してみました。皆さんのご理解の助けになれば幸いです。

下の画像ファイルをクリックすると、少し時間がかかりますが全画面表示でビデオが開始されます。録音時の音量が低かったようで、各自で音量を調節して聞いてください。

論文は少し古いのですが、

 

Broens SJL, et al.

Reversal of partial neuromuscular block and the ventilatory response to hypoxia. A randomized controlled trial in healthy volunteers.

Anesthesiology 2019; 131: 467-76

です。

 

Important Point Here!

低酸素性換気応答が軽度の筋弛緩状態、加えて筋弛緩拮抗直後にも抑制されていることを示した内容です。重要な結果は添付した動画ファイルをご参照ください。

われわれは筋弛緩モニタリングで母指の神経筋機能の回復を観察していますが、モニタリングの主目的はそこではなく、母指での回復を最低限確保することで、横隔膜や喉頭筋などの呼吸筋機能の回復のみあらず、本論文で示された低酸素性換気応答や、他の報告で示されている上気道筋機能(上気道閉塞回避)、咽頭筋機能(誤嚥回避)、上部食道括約筋圧(胃内容逆流防止)の回復を推定することにあります。これらの筋は母指内転筋よりも非脱分極性筋弛緩薬に感受性が高いため、母指でTOF比が回復した後も、呼吸状態や嚥下の様子の観察は必要であることを忘れないでください。