幅広い知識とそれに伴う様々な手技ができる麻酔科医師を目指して

専修医

日本大学医学部(2018年卒)

麻酔科へ進むことは学生時代からなんとなく考えており、月並みですが、集中治療も含め全身管理ができるようになりたいという思いからでした。日大卒業後、初期研修は他病院で行い、様々な科を回らせていただく中でがんの末期で癌性疼痛のひどい患者さんと出会いました。結論から言うと、その方は最期まで十分な鎮痛を得られずに亡くなってしまったのですが、その経験から全身管理だけでなく、薬剤の適正使用やブロックなどの手技を含めた「鎮痛」に興味が湧きました。その頃から出身大学である日大麻酔科が候補にあがり、現在に至っています。

日大麻酔科の魅力は、なんといっても雰囲気の良さではないでしょうか。加えて、我々専修医への教育にも力を入れてくださっていて、日々の麻酔業務や学会発表の指導だけではなく、ホームページ上にあげられているweb抄読会、月に2回のweb症例検討会などコロナ禍でも学びの機会が多くあります。

我々にとって麻酔をかけることは日常でありますが、患者さんにとっては当然のことながら非日常であるのでそれを術前回診時から意識しています。麻酔に伴う合併症がなく、鎮痛なども含めて上手くいったときはつい嬉しくなってしまうのですが、それが普通であって思い描くようにいかなかったときにこそしっかり患者さんに寄り添い、更には次に活かせるよう日々精進しています。

現在は心臓麻酔を含めて特殊麻酔や、ハイリスク症例の麻酔など様々な経験をさせてもらっています。指導医の先生方からはもちろん、学年が近い先輩方から学んだことは数知れず、自分がしてもらったこと、してほしいことを後輩にも還元できたらと思います。